HENGEについて

唯一無二の味を、変幻自在に醸す。

HENGE UMAMI
HENGEは、日本酒の伝統を大切にしながらも、革新の精神を宿し、新たな価値を創造するラグジュアリー日酒ブランドです。
 
流行への迎合や効率優先の手法とは一線を画し、米・水・麹の本質的な力を見極め、妥協のない美意識で一本を仕立てます。
 
グラスの中で味わいが揺らぎながら重なり合い、時とともに新たな表情を描く――その多層的な奥深さこそが、HENGEが示す日本酒の価値です。
 
大量生産ではなく完成度を選び、一滴の仕上がりにまでこだわり抜いたHENGEは、常識を超える体験を求める人々に、新たな日本酒体験を提供します。

BRAND STORY

1. 現状への違和感

私たちは、これまで数えきれないほどの日本酒を味わってきた。その中で感じたのは、味の幅が確実に狭まり、かつての個性豊かな酒たちが姿を消しつつあるという現実だ。
HENGE UMAMI
この変化の背景には、度重なる“日本酒ブーム”の存在がある。昭和後期の吟醸酒ブーム、平成初期の地酒ブーム、そして近年の海外輸出拡大。追い風に沸く一方で、「より多くの人が飲みやすい味」を追求する潮流が加速し、同じような香味設計の酒が乱立した。温度管理や酵母開発の技術革新は驚異的に進んだが、その技術が“効率”と“再現性”に偏重した結果、造り手の挑戦心が置き去りにされはじめた。

市場の淘汰は造り手にも及び、後継者不足や採算悪化により廃業を余儀なくされた酒蔵も少なくない。本来、日本酒は、米と水と麹という限られた素材から無限の表現が生まれる、極めて自由な酒であるはず。
しかし現在は、「売れる味」だけが追い求められ、効率と大量生産が重視される市場へと変わってきた。
HENGE UMAMI

2. HENGE誕生の動機

造り手のこだわりよりも、消費者の“受け入れやすさ”が優先される時代。
このままで、本当にいいのか――そう自問したことが、HENGEの始まりであった。伝統は、守るだけでは未来につながらない。革新があってこそ、文化は次の段階へ進めると、私たちは考える。

私たちが目指したのは、ブームに迎合しない「変幻自在な味わい」。甘口・淡麗など一言では括れない、多層的で、口中で刻々と表情を変える一本。そこにこそ、かつて日本酒が持っていた“面白さ”と“個性”が宿ると信じた。

3. 私たちの選択と挑戦

だからこそ私たちは、あえて時代の流れから一歩距離をとり、自然と技術、そして人の感性が響き合う場で、“変幻自在な日本酒”の可能性をかたちにすることを選んだ。
HENGE UMAMI
迷いがなかったわけではない。唯一無二の味が受け入れられる保証はなく、大量に流通させられるものでもない。それでも、私たちは妥協しなかった。

私たちの理念の一つとして、「時間も手間も削らない」。数値で管理された効率や大量生産の論理ではなく、つくり手の経験値と直感が響き合う工程そのものを尊びます。市場の波に迎合せず、妥協なき探究を重ねることで、世に出る本数はごくわずか――それでも、一滴ごとに“HENGEらしさ”という独創と余韻を宿すことこそ、私たちのブランドを規定する核です。

4. 酒造りは芸術である

納得できる一本を、自分たちを信じてつくる。正解のない世界で、自然の息づかいに耳を傾け、ときに立ち止まりながら、一つひとつの判断を積み重ねていく。
HENGE UMAMI
その過程は、まさにひとりの芸術家が魂を注ぎ、絵画を描く姿に似ている。ピカソやゴッホ、ダ・ヴィンチたちが、時代や常識に媚びることなく、ただ己の美意識を信じ、独自の絵画を描いたように。HENGEの日本酒もまた、信念に従い、自らの美意識を貫いた作品。

5. 私たちが届けたいもの

HENGE UMAMI
HENGEは、売れ筋の延長線上にある酒ではありません。私たちが心から「うまい」と断言できるものだけを、誇りを持って届けています。万人に受け入れられる必要はありませんが、ひと口で「これは違う」と感じてもらえる酒であること。
 
そして、飲んだ人の記憶に、深く残る一杯であること。それが、私たちHENGEの目指す「変幻自在な日本酒」です。